北米ヨガウェアブランドで知られる「ルルレモン・アスレティカ(以下「ルルレモン」)がコウモリチャーハンを”デザイン”、プリントしたロングTシャツをアートディレクターがインスタグラムに公開したところ、中国人から差別だと批判が相次ぎ、ルルレモンが謝罪した。
物議を醸しているロングTシャツのタイトルは「BAT FRIED RICE」。訳すとコウモリチャーハン。テイクアウト用容器にコウモリの羽が生え、容器と袖には「NO THANK YOU」とプリントしてある。乱暴に訳すと武漢ウイルスを運んでくるコウモリは結構です、と婉曲的に伝えている。
コウモリは中国・武漢ウイルスの起源とされる説があるが、未だ不明であり、「コウモリが吉祥」である中国文化に、コウモリが武漢ウイルスを運ぶと連想させるデザイン”コウモリチャーハンTシャツ”は、中国もしくは中華圏の国・地域から「侮辱された、中国差別だ」と中国版ツイッター微博(Weibo)で波紋が広がり炎上した。
◆ルルレモンの謝罪内容は
1.関わったとされる人物はルルレモンの社員ではありません。
2.騒ぎになっているロングTシャツはルルレモン発でなく、またルルレモンブランドがデザイン及び生産もしておりません。
当社ルルレモン製品は、始終一貫してユーザーのパフォーマンス向上サポートに尽力しております。
当社製品が、運動時により多くのポジティブなフィードバックを感じていただけるようになれば幸いでございます。
当社が提唱している「健康的な生活スタイル」は一切の差別行為(存在)を反対します。ルルレモンブランドのコア文化と価値観は当社の立場を代表しており、今回の騒動に対して、当社としては厳粛に受け止め対処いたします。
◆ルルレモン創始者、”L”が発音できない日本人にも蔑視
ルルレモン・アスレティカ創業者のチップ・ウィルソン(Chip Wilson)氏は、日本人が”L”の発音ができないためルルレモン(LuLulemon)のLを、3つも使って強調したようだ。ウィルソン氏は日本人が”L”を発音するのを見るのが滑稽だと語っている。
また、Lが発音できない日本人は北米でLの付くブランドをつけないと考えているため、あえてLを3つも使うことで北米のブランドであると認識されるよう仕組んだもよう。このロジックで考えると「L.L.bean」も北米ブランドだと認識される。
出典:BUSINESS INSIDER
ルルレモンは”L”が含まれている以外、ブランド名の由来はないようだ。